お洋服のお手入れについて_後編

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さて、ここまではジャケットやワンピース、JSKなどのお話でした。
ブラウス、ペチコート、ドロワーズなど、
肌に触れる前提のアイテムはお家でお洗濯です。


これを言ってよいのかとも思いつつ、
実は品質表示でドライクリーニング可、水洗い不可となっているアイテムも、
家で洗えることが多かったりします。
これは品質表示の表記が一番安全、確実な方法を示している為です。
そのため、意外とホームクリーニングで大丈夫なことも多いのですが、
こればかりは実際に洗ってみないと分かりません。
洗ってダメになっちゃった……は困るので、
大事な大事なお洋服は品質表示に従う事を強くお勧めします。


私はどのように対処しているかというと、
ダメにした時はダメにした時、自己責任と割り切って
肌に触れるアイテムは家で洗濯をしています。


ホームクリーニングについて詳しくはまた別に書きますが、
基本はお風呂で手洗いです。
私はその日着たお洋服で洗う必要があるものは、
お風呂に入る時に一緒に洗ってしまいます。
水でもお湯でも自由に使えて、
髪や体を洗う間につけおき洗いができるお風呂場でのお洗濯はおススメです。


使うのはランドリーネットと洗面器(又はバケツ)、おしゃれ着用洗剤です。
脱いだ時にシミを付けていないか確認、
シミがあれば部分用洗剤を説明書きに従って使用します。
その後、ランドリーネットにお洋服を裏返して入れます。
このとき、裏返したお洋服をネットと同じサイズにたたんでから入れるのがポイントです。
こうすると傷みにくく、シワも付きにくくなります。
ネットに入れた洋服を水――必ず“水”です――で良く濡らしてから、
かるく絞っておきます。


それから洗面器に水を入れ、洗剤を説明書きに従って溶かした洗剤液を作ります。
そこに洗濯物を入れ、お風呂に入る間、つけおきます。
お風呂からあがる時に良くすすいで、洗濯機でかるく脱水、
しっかりシワを伸ばして干します。


最近の洗剤はとても優秀で、つけおき洗いでかなりの汚れが落ちます。
汚れが気になる場合は押し洗いをしてもよいのですが、
私はつけおき→すすぐ前にかるく振り洗いがほとんどです。
押したり揉んだりこすったりは上手に行わないとお洋服を傷める元なので、
シミなど気になる汚れは先に処理して、全体はやさしく洗うのが長持ちのコツです。
ブラウスのように衿ぐり、脇など汚れが付きやすいところがある場合は、
水で予備洗いを行ったり、部分用洗剤を使います。
このあたり、メイクのクレンジングと共通するかもしれません。
ポイントメイク=シミ、目立つ汚れには専用クレンジング=専用洗剤、
お顔と一緒で必要以上に強い洗剤、洗いすぎは痛みの原因です。


脱水はごくごくかるく行うのがポイントです。
洗濯機でなら、1分以内で良いぐらい。
しすぎるとシワになって、のばしてものびません。
干す時によくのばしておけば、乾いた後、アイロンが楽です。


お洗濯に使う水の温度ですが、
汚れ落ちを重視するなら温水、やさしく洗いたいなら冷水を使用して下さい。
温かいほど汚れはよく落ちますが、色落ちや縮みなどのトラブルも多くなります。
夏場は水のつもりでも温度がかなり高かったりするのでご注意を。
30℃以下というのがひとつの目安です。


洗剤は原則として中性のおしゃれ着洗い、漂白剤は酸素系がおススメです。
一般に粉末タイプの方が洗浄力が高め、液体の方がマイルドです。
同じおしゃれ着洗い、酸素系漂白剤でも、メーカーによって成分が異なります。
初めての洗剤は使用前に裏の目立たない所で色落ちがないかテストするのが無難です。
また、水に洗剤を溶かしてから洗濯物を入れて下さい。
洗濯物は先に水で濡らしておくのがベスト。
洗いむらや一部だけ色が落ちてしまったなどのトラブルが格段に少なくなります。


手洗いは面倒、お洋服はなるべく簡単にケアしたい、アイロンはイヤ。
私も本音はそうなので、とてもよくわかります。
イージーケア素材を取り入れたり、
お手入れのしやすい仕様にするなどは心がけていますが、
イージーケア素材ではどうしても出せない雰囲気などもあります。
これからも随時お手入れ方法などご案内いたしますので、
参考にしていただけると嬉しいです。


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