ロリータスタイルとTPO

こんにちは、ROSA BIANCAのBです。
すっかり日中は春の陽気ですね。
緑に恵まれているとは言いづらいアトリエの周囲でも、
どこからともなく沈丁花の香りが漂っています。
今日、東京では桜の開花宣言が出たとも聞きました。
春──楽しい季節がすぐそこです。


先日、アトリエでTPOのお話が出たので、
今回は私の考えるロリータスタイルとTPOを書いてみます。


色々な考え方があるので、
これが正しい唯一の解答とは言いませんが、
フォーマルとカジュアルの差、
それは人のために装うか、自分のために装うかだと思います。
そして、お洋服のスタイルにはふたつの流れがあります。
まず、上から流れてくるスタイル──上流階級から降りてくる流れ、
そして下から上がってくる流れ──庶民から発信されるスタイル、
この二つが混じりあっているのが、現在のファッションです。
上から流れてくるのがエレガント&フォーマル系、
下から上がってくるのがカジュアル系と考えていただいて、
それほど間違いでもないと思います。


では、ロリータスタイルはどちらに分類されるか。
間違いなく“カジュアル”に分類されるお洋服です。
人のためにロリータ服を着る──というのはあまり聞きませんし、
基本的にストリート発祥のお洋服です。
カジュアルウエアですので、
オフタイムであれば基本的にいつでも着られるお洋服です。
時々『ロリータ服をどこに着ていけばいいのかわからない』と言われますが
フォーマルな場以外であれば、どこに着て行っても問題はありません。


でもこれ、何の役にも立たない解答ですよね。
どこにでも──と言われても、具体的にはイメージがわかないと思います。
ロリータスタイルはストリート発とはいえ、
ドレスであったり、クラシカルなエレガントスタイルの影響を色濃く受けているため、
一般的な“カジュアルウエア”のデザインとは異なる部分もあります。
そこで私は下記のように着ていく場を決めています。


まず、ドレスコードが厳密に要求される場──
冠婚葬祭などには原則として着ていきません。
私の場合、ロリータ服を着るのは
日常(普段着)からインフォーマル(略礼装)までです。
メインのアイテムが綿のJSK※1
ワンピースの時はリゾート~タウンカジュアル。
気軽な街着として考えて、スニーカーが似合う範疇で行動する時用です。
ウールやポリエステルなど服地のJSKなどはタウンカジュアルでもおしゃれ着。
革靴が似合う場所に着ていける服と認識しています。
コードでいうとスマートカジュアルでしょうか。
ただし、服地のJSKでもインなどニットを合わせたときは、
カジュアル度が高くなるので、おしゃれ着というよりは普段着として着ます。
ニットは基本的にカジュアル素材のため、
コーディネートに取り入れると、全体をカジュアルダウンさせることが出来ます。
そして服地のワンピースは普段のおしゃれ着として以外に、
ちょっとしたディナーや、およばれにも着て行きます。
このあたりだとコーディネート次第で
普段のおしゃれ着としても、インフォーマルとしても使えるお洋服になります。

※1
JSKはスカートと読み替えても大丈夫です。


文章ではわかりづらいので、
図で表現するとこんな感じでしょうか?



この基準を元に、
バッグや靴、アクセサリーになにを選ぶか、
プリント物ほどカジュアル度が高く、無地ほどエレガント、
光沢が強いほどエレガント、かつ夜間向きなどの要素を考慮して、
その日出掛ける場所に何をどう着ていくかを決めています。


もうひとつ大切なのが、どこに誰と着ていくか。
場の雰囲気に馴染むか、馴染まないか──。
こちらの方が大切かもしれません。
最初に書いたよう、
フォーマルは他人のために装う服、カジュアルは自分のために装う服。
言い換えると、他人への配慮がどれだけ必要かが
フォーマルとカジュアルの分かれ目です。
時々『通勤、通学にロリータ服は着られますか?』との質問をいただきますが、
これは『社風、校風による』としか言うことが出来ません。
周囲の方が受け入れてくれるのであれば、
素材、デザインを選んで着ていくのはありだと思います。
もちろん、環境によっては一切NGということもあります。
この質問が出るということは、
ロリータ服は基本的にオフタイムのカジュアルウエアです。
最近は服装全般でカジュアル化が進んでいる中でも、
通勤や通学など、人目を意識せざるを得ない場に
着ていけるかどうか考えてしまうということですから。


カジュアルに着るとしても、フォーマル&エレガントに着るにしても
忘れてはいけないのがお洋服に手がちゃんとかかっているか。
手入れが行き届いていないお洋服では、良いようには見えません。
ということで、次回はお洋服のケアについて書こうと思います。


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