大人のロリータスタイル...後編

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30才になった自分に似合うロリータ服。
ヒントは“素材と分量とパターン”
パターンは自分に合わせるからいいとして、“素材と分量”はどうしよう。
素材についてはひとつ、頭の隅にひっかかっている事がありました。
綿のブラウスを着るのが2つの理由で辛くなっていたのです。
ひとつは肌触り、なんだかかたい肌触りに感じられて着心地が良くないのです。
当時の私はまだ、おしゃれには我慢も必要と考えていたので、
これはまだ許容することができました。
もうひとつは着るとなんだか老けて見えると言うこと。
綿のブラウスだと肌がたるんでいるというか、くすんでいるというか、
自分で鏡を見たときに感じて、いやな気分になっていたのです。
ところが、ポリエステルの梨地ブラウスを着た時は、
そこまで老けて見えるとは感じない。
ということは、素材を変えれば解決する問題ではないだろうか?
ポリエステルの梨地のようにやわらかく、しなやかな綿の生地で、
ロリータ服のブラウスに仕立てて見栄えのする生地――。
そう考えて見つけたのが100番双糸綿ブロード、
紳士物のオーダーシャツなどで良く使用される素材です。
とても細い糸を2本より合わせた糸で織られた生地はやわらかく、そしてしなやか。
品の良い光沢がほんのりと感じられるステキな生地です。
自分のサイズに合わせて、この生地でブラウスを作ってみました。


一番最初に感じたのは、肌に触れる生地の心地よさ。
知識として100番双糸綿ブロードの服は着心地がいいと知っていても、
その時まで実体験としては知らなかったのです。
初めて着た100番双糸綿ブロードのブラウスは肌触りが良いだけでなく、
寒い時は暖かく、暑い時も通気性が良く蒸れにくい実用的な一枚でした。
サイズも自分のサイズに合わせ、11号を元に微調整をして作りました。
肩幅、バスト、腕の長さなどサイズがあうお洋服を着ると、
楽に正しい姿勢を保持できて、変な所に変なシワが出ない。
すっきりとしたシルエットで着られる事も改めて実感しました。
そして、一番気にしていた老けて見える、肌がたるんで見えること。
これも目立たなくなっていました。
嬉しかったのが家族や友人からの『それ、いいね』『似合っているよ』という言葉。
いくらおしゃれは自己満足といっても、他人から褒めてもらうとやっぱり嬉しいもの。
着ていて自分自身楽しく、周囲からも褒めてもらえる服を作りたい。
せっかく作るのだから、私以外の人にも着てもらいたい。
その為に素材以外に分量やパターンをどう変更すれば
20代後半、30代、それよりも年上の人を可愛らしく、きれいに見せられるのだろう?
大人のロリータタイル、大人の女性が可愛らしく美しく見えるお洋服――
ぼんやりとした形ですが、考えるようになったのはこのころです。


その後、紆余曲折を経て、
ROSA BIANCAを立ち上げたのが2011年1月11日。
ブランドコンセプトはもちろん“大人のためのロリータスタイル”
“大人のための上質な少女服” “実用的で着心地の良いお洋服”をキーワードに、
お召しになった方をより美しくエレガントに見せる
大人に似合う、大人だから可愛らしいロリータスタイルを追及しています。


ところで、なぜ“ファッション”でなく“スタイル”なのか。
それは装うことも生き方の大切な要素と思うから。
可愛いものが好き、きれいなものが好き、おしゃれが好き――
たしかに似合うものは18才の時と変わりました。
けれど、根底にある気持ちは変わりません。
私は今も可愛いものが好きですし、きれいなものが好き、おしゃれも大好きです。
それは“ファッション”ではなくファッションも含んだ生き方、“スタイル”です。
ちょっぴり大げさですが、そう考えています。
可愛いものが好き、きれいなものが好き、おしゃれも大好きなあなたに、
今のあなたを可愛らしく、美しく、そして魅力的にみせるお洋服を届けたい、
そんなお洋服を作れるようになりたい、私の今いちばんの願いです。


まるで長い自己紹介ですね。申し訳ありません。
コラムではこれから素材やサイズのこと、
コーディネートのポイントなど色々なことをお伝えしたいと考えています。
原則として月に2回、第2&第4火曜日の夜に更新予定です。
お付き合いいただけましたら、とても嬉しく思います。
これからもROSA BIANCAをどうぞよろしくお願いいたします。

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