大人のロリータスタイル...前編

こんにちは、ROSA BIANCAデザイナーのBです。
いつもROSA BIANCAをご愛顧いただき、本当にありがとうございます。
皆様のおかげで2014年1月11日にROSA BIANCAは3周年を迎えました。
これもひとえに皆様にお力添えいただいたからのこと、
改めてお礼申し上げます。


さて、4年目を迎えるにあたり、
ROSA BIANCAを皆様にもっと知っていただきたいと思い、
コラムのコーナーを新設いたしました。
まずご紹介するのはROSA BIANCAのコンセプト、
“大人のためのロリータスタイル”についてです。


ところで、皆様がロリータ服を着始めたのは何歳ごろのことでしょうか?
私は18歳の時にロリータ服を着始めたので、
人生の半分をロリータ服を着て過ごしてきた計算になります。
私がロリータ服を着始めた1990年代半ばごろもすでに、
“ロリータ服を着ていいのは若い子だけ”という雰囲気や視線がありました。
当時大学生だった私もすっかりそんな風潮に染められていて、
『大学卒業と一緒にロリータ服も卒業する』と考えていました。
ところが、大学は卒業したものの、やっぱりロリータ服が好き!
着たいという気持ちは止められない――
25才まではいいよね……とロリータ服を着続けることにしました。
その25才になった時もやっぱり好き、ロリータ服が着たいという気持ちは変わらず、
あと少し、まだ大丈夫……とずるずるとロリータ服を着続けたのです。
ずいぶんネガティブにみえる書き方ですが、
ロリータ服を着ること自体は楽しく、着ると気分も上がりました。
ただ、ロリータ服は若い子が着るものという雰囲気も感じていたため、
30才が近づくにつれ、いよいよ考えるようになりました。
私、いくつまでロリータ服を着るの? ――着られるの?


10代のころ、20代も半ばぐらいまでは、
自分で言うのも……とは思いますが、なにを着てもそれなりに似合いました。
少なくとも自分で自分を許容できるていどには似合ったのです。
ですが、20代半ばを越えたころから、
友人からロリータファッションを着て褒められることがなくなりました。
寛容だった家族からも、似合わないときっぱりと言われるようになりました。
なにより、自分で鏡に映った自分を見て楽しくない。
トルソーに着せたお洋服はパーフェクトでとってもステキなのに、
なのに、私が着ると似合わない。
そういえば、体重は変わらなくても体型も変わってきた。
いままで着ていた服がなんだか窮屈な気がする……。
人の眼より辛いのは自分の眼や感覚、だんだんとそう思うようになってゆきました。


正直なところ、ロリータ服を着るのをやめようかとも悩みました。
同世代のロリータ服を着ている友人たちに相談したこともあります。
そうすると、どうやら友人たちも同じことを考えているらしい。
やっぱりロリータは若い女の子の服なんだ……頭をよぎったのも事実です。
だけど私はロリータ服が好き、お洋服を着るならロリータ服がいい。


話は変わりますが、私は服飾を生業とする家に生まれました。
服飾の仕事をするのは嫌だと、大学は全く関係の無い方面に進みましたが、
その後、夜間の洋裁学校に通い、服飾とも縁がある仕事につくことになりました。
やっぱりこの仕事が向いているのかと思いつつ、
洋服を作るのは仕事だけで充分、自分が着る服を作る気はなかったのです。


ロリータ服を着ることが少しずつ減ってきた30才の時、
当時の上司に勧められて、私はある洋裁塾に通うことにしました。
イタリア式のパターンをプロを対象に教えている塾ですが、
一般の方を対象として自分で自分の服をつくるコースも併設されています。
そこへ通うようになってビックリ、
併設のコースに通う50代、60代の方がとても若々しい恰好をされているのです。
お召しになっているのはご自身で作られたものがほとんど、
それがまた、良く似合っていました。
なかには60代の森ガールスタイルの方もいて違和感がない。
けして若づくりではありません、若々しく見えて年相応に似合っている。
何が違うのかと、ある時、その方に合わせてパターンを引く先生に尋ねました。

『まず素材が違います。ギャザーやフリルの分量も変えてあります。
同じデザインに見えても、若い人に合わせたものとはパターンも異なります。』

それが先生の答えでした。そして、こうも言われました。
『18歳の時に好きだったものは、ほとんどの場合一生変わりません』


塾に通いながら、併設コースの方たちとも色々とお話をさせていただきました。
皆さんが持ってこられる素材もたくさん触らせていただきました。
『着たい服、着られる服が売っていないから作るのよ』
『着たい服が似合わないなら、似合うようにして作ればいいの』
皆さん、そのように仰います。
趣味で洋裁をされている方が多いためか、
なかなか見ることがない高価な素材を持ってくる方も多くいらっしゃいます。
知識では知っていた素材に実際に触れることで、その良さを実感として知りました。
いろいろな意味で目からウロコが落ちたのです。
ああ、着られる服が無ければ作ればいいんだ――。
似合わないのなら、似合うように作ったらいいんだ――。
洋裁を勉強して初めて、自分の服を自分で作ろうと思いました。
今の私に似合うロリータ服を自分で作ろう。
鏡を見て、気分が上がるロリータ服を自分で作ればいい。

後編につづく
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